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Camino de Santiago サンティアゴ巡礼 29日目 2012年6月21日 喧嘩とチェリー

6時30分起床。

外は小雨。。

バックパックにカバーを掛ける。カメラもバックパックに入れて。

食堂でオレンジを食べ、7時過ぎに出発。

ポンフェラーダの町を抜けると、アスファルトの道が続く。

出発して間もなく。

すーさんと口論。

前回よりも激しい口論をした私たちは、1つ目の村に着く前に決別。

もう一緒に歩かないと言う私に、すーさんはバックパックからお米や野菜の入った袋を取り出して言った。

「じゃ、このお米とか全部あげる。重いよ。」

受け取った袋は重かった。

しかし意地になった私は、「全然重くないし。」と返す。

どんどん歩いていくすーさんを横目に、どうしよう・・・と思う私。

とりあえずバックパックに入れて背負ってみる。

お、重い!!

おそらく2kg以上はあったはず。

ちょうど昨日、せっかく大きなスーパーに寄ったので、村で買うより安いからってお米を買ったばかりだった。

肩にのしかかる重さを感じながら思った。

あー、何をやっているんだろう。

私たちの喧嘩とは裏腹に、雨は上がり、青空が見えてきた。

カメラを取り出す。

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すぐに1つ目の村が見えてきた。

コウノトリの巣発見。

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振り返って見ると、こんな感じ。

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それにしてもバックパック、重いわ・・。

でも、私は悪くない・・!

このときはまだすーさんの後姿が前の方に見えていた。

村を過ぎても、そのままアスファルトの道を進む。

遠くにはきれいな山が見える。

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この道に差し掛かった時、思い切ってすーさんのところへ駆け寄る。

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「私、料理しないし、これ持って行って!」

半ば逆切れという感じで、重い袋を渡す。

だって私料理そんなに得意じゃないし、次の村でお米とか探せばいいし、なんせ重いし!

いつもこの重い食料を運んでくれたのはすーさんだった。

大きいペットボトルに入った水や、ジュースを運ぶのも。

私は、そこから自分専用の小さなペットボトルにいくらか入れ、それを持ち歩いていたのだ。

「分かったよ。」

私は、袋を渡し、足早に歩いた。

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しばらくすると、巡礼路はワインブドウ畑の中へと入って行く。

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久しぶりだ―、ブドウ畑の中を歩くのって。

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左も右も、見渡す限りブドウ畑が広がっていた。

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ブドウ畑や林の中を歩くこと約30分。

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アスファルトの道が見えてきた。

そして、次の町。

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その町でかわいらしい教会を発見したので入ってみる。

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しばらく椅子に座り、心を静める。

離れてしばらく経つのに、すーさんは私をぬかさない。

かなりゆっくり歩いてるのかも。

そこにはスタンプも置いてあったので、クレデンシャルに押してもらう。

教会を出て、町のなかを進む。

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静かでかわいらしい町。

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町を出て、橋を渡る。

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しばらく進むと、右手の方にベンチが見えた。

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よし、ここで休憩しよう。

ベンチに座り、残っていたアストルガのチョコを食べる。

道の方を眺め、過ぎゆく巡礼者を見ていると、すーさんが通り過ぎた。

私には全く気がついていない。

しばらくして再び歩き出す。

この先も、アスファルトの道をずっと進む。

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30分ほどすると、車道を逸れ、砂利道へ入って行く。

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美しいブドウ畑を見ていたら、次第に気が晴れてきた。

こんな美しい景色を憂鬱な気持ちで歩くなんて、もったいない。

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景色を楽しもう!

しばらくすると、ブドウ畑が終わり、山の方へ入って行く。

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ゆるやかなアップダウンが続く道。

遠くの緑を眺めながら黙々と進む。

あるカーブを曲がると、前方に見えるのはすーさん。

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この山道は結構しんどかった。

上ったり、下りたり。

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そんな中、ふと左の方を見ると、おじさんがチェリーを収穫していた。

目があったので、「オーラー!」と挨拶をする。

すると。

「ブエンカミーノ!○×△・・・・」

と、両手にチェリーを持っておじさんが近づいてきた。

スペイン語なので、何を言っているのかは全く分からない。

良く分からないけど、チェリーを持って行ってと言っている感じ。

戸惑う私に、チェリーを渡すと、おじさんは笑顔でまたチェリーの木の方に歩いて行った。

大きなチェリー。

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「グラーーシアーース!」

おじさんにそう言い、チェリーを食べてみる。

甘くてジューシーでとってもおいしい。

一気に幸せな気分になる。

すーさんと歩いてたらもらえなかったかもだし、やっぱ1人で歩いてよかった。

なんて、思いながら歩きだす。

再びブドウ畑が始まる。

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きれいだ。

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チェリーをもらって40分ほど進むと、建物が見えてきた。

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今日、泊まろうと言っていた町に着いたのだ。

すーさんはどうしたのだろう。

とりあえず進んでいくと、すーさん発見。

なぜか止まってこっちを見ている。

私を待ってるのかな・・。

いや、でも、ここで負けてはいけない。

という、訳のわからない頑固さのせいで、私はすーさんを無視して通り過ぎた。

それに怒ったすーさん。

「ここに泊まるかなと思って待ってたのに!なんで無視するの?そういう態度は良くないと思う!もう、次の町に泊まるから!」

私も良くないと思っていた。

でも、足が止まらなかったのだ。

私は、今更謝ることもできず、何も答えず、そのままアルベルゲへ向かった。

きっとすーさんはもっと怒っているだろう。

元はと言えば、おそらく、最初に相手の考えを否定した私が悪かったのだろう。

強く言ったつもりはなかったが、受け流すことができなかった。

さらっと流せない性格って自分でも面倒くさいと思う。

変に正義感が強いというか。

でも、その正義感って、私の価値観がものさしになっているんだよね。

価値観の違いって、どっちが悪いとかじゃない。

自分の価値観を分かって欲しいがために、いつの間にか押しつけていたのかもしれない。

今日の私の態度はまさに子供だった。

とりあえず、アルベルゲにチェックインする。

部屋に入り、荷物を置き、しばし考え、やっぱり私が悪かったと思い外に出た。

先ほどの場所にすーさんは座っていた。

かなり怒っているよう。

「何?」

「いや・・やっぱり私が悪かったなと思って。。ね、このアルベルゲに一緒に泊まろうよ。」

すーさんはしばらく考え、無言でアルベルゲの方へ歩いて行った。

しかしもう部屋のベッドは満杯らしく、廊下に置いてあるベッドで眠ることに。

一応謝ったものの、すーさんは全く話さない。

私も何だか話す気になれず、1人で町の散策をすることにした。

アルベルゲを出て少し歩くと、遠くにアジア人の60代くらいのご夫婦が見えた。

あの服装はきっと日本人だ。

すれ違いざまに会釈をすると。

「あ、日本の方ですか??」

と。

そうです、と答えると、「そうなの、うれしいわ~!」と奥さん。

そのご夫婦は、なんとここから巡礼を始めるそう。

私がフランスから歩いてきたというと、かなり驚かれ、「すごいわね~」と感心してくださった。

この町に今日着いたものの、日本人に全く会わないから、少し気遅れしていたとのこと。

「いつかはフランスの方から歩きたいわね~。」

と、顔を見合わせ微笑むご夫婦。

かわいらしいご夫婦だな~。なんだかほっこりする。

同じアルベルゲに泊まっているようなので、また!と言い合い、私は町の中心へ向かった。

この、Villafranca del Bierzoの町は思ったより大きい町だった。

城や、大きな教会もあり、レストランや小さなお店も見かけた。

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そして小さなカルフールもあった。今は昼休みで、4時半オープンと書いてある。

しばらく歩き、アルベルゲへ戻ってシャワーを浴びる。

すーさんのベッドを見ると、買い物袋を取り出し、出かけようとしていた。

きっとカルフールに行くんだ。

オスピタレロにでも聞いて、オープンの時間が4時半って知ったのだろう。

すーさんに、私も一緒に行くと言うと、「あ、そう。」とそっけない返事。

とりあえずカルフールへ。

店の中で別れていろいろ見ていると、すーさんが誰かと話している。

アジア人だ。

その人はジノさんといい、韓国人だった。韓国人は本当に多い。

いつの間にか、一緒に夜ごはんを作って食べようということになっていた。

ジノさんの登場で、私たちは無理にでも笑顔を作って話すようになった。

ジノさんはある意味、私たちの救世主だった。

アルベルゲへ戻り、私たちはスープパスタを。

そしてジノさんはサラダを作り始めた。

今日の料理は私の担当。

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自然に話す私とすーさん。

いつの間にか、普通に話せるようになっていた。

料理をしていると、現れたのは、一昨日一緒にバルに行ったファニーだった。

ハンさんと一緒だった、ドイツ人の女の子だ。

どうやらハンさんは昨日パリへ戻ったよう。

「ファニーも一緒に食べようよ!」

そして出来上がった料理はこちら。

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私のダイナミックなスープパスタと比べ、なんて繊細なサラダ・・。

ジノさんは、ロンドンで織物の勉強をしている学生だった。

やっぱファッション関係の人が作るサラダは美しいわ・・。

おしゃれな(イメージの)モッツァレラもある。

私が作るサラダなんて、手でレタスを大きくちぎり、トマトをのせるだけなのに。

ファニーは、写真左に写っているボカディオを作ってくれた。

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バゲットにオリーブオイルを塗り、チーズとトマトをのせただけだったが、とってもおいしかった。

今日はランチも食べていなかったから、おなかペコペコだった。

スープパスタのおかわりもした。

ワインも進み、私とすーさんは冗談が言えるようになっていた。

ワイン2本を空けた私たち。

さらに、すーさんがもう1本買いに行き、4人でしゃべりながら過ごした。

片付けの時。

「ごめんね。」

「こっちこそごめん。」

ようやく私たちは喧嘩に終止符を打った。

ジノさんのおかげといっても過言ではない。

あのとき、ずっと2人だったら、今もまだぎこちなかったかもしれない。

ありがとう、ジノさん。

今日は、長い1日だった。

やっぱ喧嘩はよくない。

この前の喧嘩の時もそう思ったはずなのに。

ほどんど24時間ずっと誰かといるって、お互いが尊重し合わないとなかなか難しい。

分かってはいるのに、どうして繰り返してしまうのだろう。

一緒に歩きたくない!って思うこともあるけれど、やっぱり2人でサンティアゴに辿り着きたい。

そう決めて歩き始めたのだから。

いつも重い食材を運んでくれるすーさんにはもっと感謝しないと。

やっぱり私1人ではここまで歩けなかったかもしれない。

荷物だけの問題じゃなく、精神的にも。

あ、それに料理も私より多く作ってくれてるし。。

ずっと一緒にいると忘れてしまう、ありがとうの気持ち。

2人旅は、1人旅では感じないストレスも多々感じるけれど、2人でよかったと思うこともたくさんある。

どうか、もうサンティアゴまで喧嘩せずに歩けますように。




<本日の移動>

Ponferrada~Villafranca del Bierzo

約23km

約6時間


<本日のアルベルゲ>

Albergue Municipal Villafranca del Bierzo 6ユーロ

あまり新しくないけれど、比較的清潔。キッチンあり。調理器具や調味料も揃っています。各部屋にはテラスがついていました。
※2012年6月の情報


<本日使ったお金>

アルベルゲ  6×2=12ユーロ
食料品    13ユーロ

計      25ユーロ(1人12.5ユーロ)
10:00 | サンティアゴ巡礼 2012/05-07 | comments (2) | trackbacks (0) | edit | page top↑
Camino de Santiago サンティアゴ巡礼 30日目 2012年6月22日 あっという間の30日 | top | Camino de Santiago サンティアゴ巡礼 28日目 2012年6月20日 チキンとリンダと

comments

#
けんかで始まった一日、
ハラハラしながら終わりまで読んでいたけれど、
私たちだけじゃないんだなと安心しました(笑)。
考えてみたら、違う環境、違う文化、
違う人生を歩んできた二人が毎日行動をともにするって
すごいことなんだよね。
そんな複雑な心境で歩いた道、大変だったでしょう。
一面に広がるブドウ畑は、そんな気持ちを微塵も感じさせないほど美しいね。

ジノさんみたいな救世主の存在、
私たちにも何度あったことか。
夏に一緒にスイカを食べた家族がいなければ、
私はここにいなかったかも・・。

いろいろな人との出会い。
ドイツ人のリンダや、韓国人のイネさん、
素敵な人ばかりだね。
イネさん、カフェ経営なのに留守にしちゃって大丈夫なのかな?
いつかプサンに行ったら、立ち寄りたいです。
谷崎 聖子さん | 2013/08/16 21:59 | URL [編集] | page top↑
# Re: タイトルなし
聖子ちゃん、ははは、やっぱり喧嘩はするよね!
私の普通が相手の普通じゃないことが多々あるから、なかなか大変。
ま、相手もそうなんだろうけどね!
まだまだ人生の修行が足りないな~と思う(笑)
そうだね~、嫌なことがあっても、景色を見れば不思議と心が落ち着くんだよね。

そうなんだ、聖子ちゃんも救世主のおかげで・・ということがあったんだね・・。
なんか人生ってそんなものだよね。。
いろいろな人に助けられて、今の自分がいるんだなと思う。
そう、旅の醍醐味って人との出会いだと思うんだけど、今回は2人だったからそんなに交流をしなかったんだけど、リンダやイネさんたちとは、約束しているわけでもないのに道中何度も会って、話して、本当に楽しかった。
そうそう、イネさんたちのカフェ、確か月1万以下で借りれるスペースで気軽にオープンして、本格的な経営というより、趣味の延長て感じでやってたみたい。
日本じゃ考えられないけれど、いいよねー、そういうゆるい感じ。
巡礼終わってしばらくしてもらったメールでは、日本語が堪能なヒヨさんだけがカフェを続けて、イネさんはポルトガルにいると聞きました。
今はどこにいるんだろう。
でも、いつかプサンに行くことがあれば、ぜひ立ち寄ってみたいよね!
カフェの近況が分かったらお知らせします♪
malikaさん | 2013/08/17 22:37 | URL [編集] | page top↑

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