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Camino de Santiago サンティアゴ巡礼 19日目 2012年6月11日 サウジからの巡礼者

5時半起床。

準備をして、6時半頃出発。

昨日何も買えなかったので、朝ごはんは無い。

パンの残りはあるけれど、とりあえず出発。

昨日あんなにきれいに花びらの絨毯があった道も、この通りいつもの道に戻っていた。

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橋を渡り、美しい教会を横目に進む。

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町を出たところに、サンティアゴを示すサイン。

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さて、今日目指すのは、2つか3つ先の村。できれば3つ目の村が大きいので、そこまで行けるといいな。

地図を見ると、1つ目の村までは、なんと17.2km、何もない。

麦畑しかないので、水分を確保してから歩くこと、そして日陰はほとんどないと書かれている。

これは辛そうだ・・。

少し歩くと、麦畑の間の砂利道が始まった。

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平坦な道がずっと続く。

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2時間半ちょっと進み、木製の休憩所のようなところで休憩。

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残っていたパンを食べる。

そして再び歩き始める。

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この日は昨日にも増して風が強かった。

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風が耳に入るのが痛くて、ウィンドブレーカーのフードを被って歩くのだが、そのフードも手で押さえないとすぐに脱げてしまう。

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遮るものが何もない麦畑は、ものすごく歩きにくかった。

日陰がないということよりも、風が強すぎる方が数倍辛かった。

太陽は出ているけれど、風のおかげで暑くはなく、むしろ寒い。

再び歩き始めて1時間半ほど経って、ようやく1つ目の村が見えてきた。

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やった、17km歩ききった。長かったー。

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風のせいで、疲れが出始めていた私たちは、村の中のバルに入って休憩することにした。

バルに入り、トルティーヤとエスプレッソを注文。

そして席に座る。

バルは巡礼者でいっぱいだった。

私たちは、空いている椅子に座った。他の巡礼者と相席だった。

隣に座っている2人の男の子がフランス語で何やら話している。

しかし、フランス人のフランス語ではない。

こういうときだけ、恥ずかしいとかいう感覚がなくなる私は、どこの人だろう?という好奇心に勝てず、話しかけた。

「オーラー!あの、フランスから来たんですか?」

「いや、僕たちはフランスの学校で知り合ったんだけど、僕はチリ人。」

「僕はサウジアラビア人だよ。」

えー!!そうなんだ!

サウジアラビア人と聞いて、私が黙っているはずもなく・・。

「サウジのどこからですか??」

「どうしてこの巡礼を歩いているのですか??」

と矢継ぎ早に質問する私。

「ジェッダからだよ。歩いているのは、この友達が歩くって言うのを聞いて、面白そうだと思ってついてきたんだよ!」

へぇ~、ジェッダかぁ。行ってみたいな~。

「私、サウジ行ってみたいんです!でも、ムスリムじゃないから独身女1人じゃ入国が難しいし、団体旅行は高いし・・・。」

「あ、私、アラビア語を習っていたんです。アッサラームアライクム!」

と、簡単なアラビア語を話し始めると・・

「ハッカン??リマーザータアッラムティルアラビーヤ??・・・・」

キレイなアラビア語フスハーで返す彼。

うわぁ・・久しぶりに聞いた、フスハー!!

興奮してアラビア語で話し始めた私たちに、唖然とするすーさんとチリ人の彼。

それに構わず、下手くそなアラビア語を駆使して話していると・・・

「ちょっと!あなたたちアラビア語で話してない???」

会話に入って来たのは、なんとウエートレスの女性。

「私、モロッコ出身なの!!うわー、こんなところでアラビア語が聞こえてくるなんて!!」

その女性も興奮気味に会話に参戦。

私は簡単なことしか話せなかったけれど、とっても楽しかった。

やっぱり私はアラビア語が好き。アラブ人が好きなのだ。

日本に帰ったら、また基本の文法から見直さないと。あと語彙力!

改めてアラビア語再勉強を誓う私。

「あ、もうこんな時間、そろそろ行こうか?」

すーさんに言われ、ふと我に帰る。

うんうん、行かなきゃね。

「シュクラン!とっても楽しかったです。ブエンカミーノ!」

そう言って彼らと別れた。

まさか巡礼で、サウジアラビア人に会うとは思いもしなかった。

さすがにムスリムは歩いていないと思っていたのだ。

しかし彼は言っていた。

「僕はムスリムだけど、イスラームではキリストも聖人の1人。だから僕にとってもここは聖なる道なんだ。」

テレビでイスラームやムスリムの話になると、私が知っているそれとは違ったイメージで報道されていることが時々ある。

いわゆるステレオタイプ。

外国人と交流したり、外国の文化に触れて学んだことは、テレビや本で目にする情報と現実とは異なることがあるということだ。

学生じゃなくなり、アラビア語を活かす職にも就くことなく、アラビア語やイスラームを学んだのは何だったのだろう・・と思うことがよくあるけれど、少なくともステレオタイプなイメージでムスリムを見ることがなくなったのは、その知識と現地でのムスリムとの交流のおかげだろうと思う。

いや、しかし、巡礼でアラビア語の学習意欲を刺激されるとは思わなかった。

巡礼は、こんな思いがけない出会いももたらしてくれるのだ。

さて、次の村までは約6km。がんばろう!

再びひたすら同じような景色の中を歩く。

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今度は茶色い土の道だ。

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1時間半ほど歩いた頃、突然雨が降ってきた。

やばい!と思ったとき、村が見え始めた。

走って建物の下に避難する。

かなりの大降り。

多分長くは続かないだろうけど・・もうこの村に泊まろうか。

アルベルゲにチェックインすると、やはり雨のせいでここに泊まることにしたという、まさこさんと、昨日のミーティングで巡礼が2回目と言っていた女性、田中さん(仮名)に出会った。

少しお話をしたところ、田中さんは、サンティアゴまで行ったら、アストルガというところに戻ってボランティアでオスピタレロをするという。

日本にサンティアゴ巡礼の事務局というのがあるらしく、そこに会員登録していると、巡礼宿で働くオスピタレロの募集が時々あるらしい。

すごいな~。でも私も一度やってみたい!

さて、こちらが今日のベッド。

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今日の食事はどうしようか。

このアルベルゲには、バルが併設されていた。しかし、セットメニューはないという。

久しぶりに自炊がしたいね。でもスーパーなさそうだよね、この村。

思いがけず泊まることになったこの村、Ledigosはとても小さな村だった。

とりあえず、外を歩いてみる。雨はすっかりあがっていた。

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やはり、あまり人が歩いておらず、静かだ。

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のどかな風景。

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周辺を一通り歩いてみたが、やっぱりスーパーらしきものを見つけることができなかった。

そこで、道端にいたおばあちゃんに、身ぶり手ぶりで聞いてみることに。

するとおばあちゃんが指さしたのは、アルベルゲの建物。

「いや~、おばあちゃん、あれはアルベルゲなんですよ。」

という私たちに、いやいやという顔で再びアルベルゲを指さすおばあちゃん。

うーんと思いつつ、お礼を言い、とりあえずアルベルゲに戻る。

「このバルにいるおじさんにスーパーのこと聞いてみようか。」

聞いてみると、ついて来いという仕草をするおじさん。

おじさんは鍵を取り出し、バルの端にあるドアを開けた。

おじさんについて中に入ると、そこには缶詰や野菜、ジュースがいっぱい!

こんなとこにスーパーというか食料品店というか、食料倉庫があるなんて。

さっそく、野菜、ジュース、パスタ、トマトソース、桃、ワインを購入。

おじさんにお礼を言い、キッチンに行ってみる。

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シンプルなキッチンに他の巡礼者はいない。

「今誰もいないから、今のうちに料理しておくね。シャワー浴びてきていいよ。」

と、すーさん。

お言葉に甘え、シャワーを浴びる。

そして再びキッチンに行くと、パスタが出来上がっていた。

すーさんのパスタは具だくさん。

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ワインとともにおいしくいただく。隣に座っていたおばちゃんがチーズを分けてくれた。

後片付けは私が担当し、すーさんはシャワーへ。

片付けが終わった私は、洗濯をし、外に干しに行く。

と、庭にはプール。今はカバーがしてあるけど、もう少ししたら泳げるのかも。

いいな~、泳ぎたいな~。

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部屋に戻り、シエスタをする。

起きると、パソコンを広げているすーさん。なんとwifiがつながるらしい。

スーパーがないような村でもインターネットはあるんだなぁ。

その後、サンティアゴの後に行く予定のマヨルカ島のホテルを探したりしながら、のんびり過ごす。

さて、夜ごはんは私が作ろう。

ずーっと前に買っていた、スープの素にパスタを入れてスープパスタにすることに。

包丁や鍋が古く、使いにくかった。すーさんはよくこれで料理できたなぁ。

中庭にプラスティックのテーブルを置き、そこでいただく。

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青空の下で食べると、私の料理でもおいしく感じた。

すーさんが方付けをする。

部屋に戻り、少し読書をし、早めに就寝。

今日は、雨さえ降らなかったら、もうひとつ先の村まで行けたのになぁ。

でも、途中でサウジ人とモロッコ人と交流できたのはよかった。楽しかった!

お疲れさまでした。


<本日の移動>

Carrion de los Condes~Ledigos

約23.5km

約6時間


<本日のアルベルゲ>

Albergue de Peregrinos el Palomar 6ユーロ

新しくはないけれど、中庭やプールのある庭があり、居心地が良いです。wifiあり。キッチンは器具があまり揃っていませんでした。入口のバル横に、食料品店あり。
※2012年6月の情報


<本日使ったお金>

バル     2.5ユーロ
アルベルゲ  6×2=12ユーロ
食料     8ユーロ

計      22.5ユーロ(1人11.25ユーロ)
10:00 | サンティアゴ巡礼 2012/05-07 | comments (2) | trackbacks (0) | edit | page top↑
Camino de Santiago サンティアゴ巡礼 20日目 2012年6月12日 再び祭り | top | Camino de Santiago サンティアゴ巡礼 18日目 2012年6月10日 歩く理由

comments

#
フランス語でチリ人やサウジアラビア人と話し、
さらにアラビア語まで・・。さすがだね!
カトリックの巡礼の旅で、ムスリムと出会うこと、
私もびっくりしました。
そして、イスラム教に対するイメージがとても偏っていることに気がつかされます。そんな時代だからこそ、Sachieちゃんのような人の存在って大切だと思う。

語学は仕事にすることだけが目的じゃないと思います。
言葉はコミュニケーションの道具だから、それを駆使して身につけた知識や経験、
それって目に見えないものだけど、そちらの方が宝。

そして好奇心。
このステレオタイプが蔓延した日本社会で、
アラビア文化、アラブ人に興味を持ったこと自体がすごい。
Sachieちゃんはまだ10代の少女のように好奇心旺盛なところがすごいなあ。



谷崎 聖子さん | 2013/07/18 17:02 | URL [編集] | page top↑
# Re: タイトルなし
聖子ちゃん、いやいや、本当に基本的な会話しかできないの・・!
けど不思議なのは、アラビア語となると、英語と違って下手でも話したい!って気持ちになるんだよね~。
そうだよね、ムスリムは歩いていないイメージだよね。
でも、どこかの巡礼宿に地図があって、そこに宿泊した人の国のところにピンが刺してあったんだけど、意外といたんだよね、イスラムの国からの巡礼者。
エジプトでもシリアでもクリスチャンがいるから一概には言えないけど、ムスリムでもここを歩くんだな~と思った。
ま、私もクリスチャンじゃないし、そう考えると別に普通のことなんだけど、やっぱり、ムスリム=ほかの宗教に興味を持たないみたいなイメージが私の中にもあったのかも。
けど現実は、狂信的に信じている人なんて一握りだし、他の宗教に理解を示さない人もそんなにいないと思う。

ほんと、語学は道具にすぎないよね。
その道具を上手く使い、ルーマニアに溶け込んでいる聖子ちゃん、尊敬です!

はは、少女・・でもあの頃から好奇心はまだ衰えてないな・・。
気が赴くまま生きてきたけど、これでいいのか?とも思う。
でも、やっぱ好奇心を満たす旅はやめられないな~!

malikaさん | 2013/07/19 18:26 | URL [編集] | page top↑

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