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Camino de Santiago サンティアゴ巡礼 18日目 2012年6月10日 歩く理由

5時40分頃起床。

昨日の疲れは残っていない。よかった。

準備をして、朝ごはんにリンゴを1つ。

6時30分頃出発。

1つ目の村までは3.8km。

曇っていて暗いせいか、まだ街灯が点いている。

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今日は、車道沿いの道をずっと進む。

これでもか、ってくらいコンチャのサインが並ぶ。

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1時間も経たずに、最初の村に到着。

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かわいい色合いの建物。

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村を出て、橋を渡る。

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すると、再びコンチャのサインが並ぶ車道沿いの道。

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空を分厚いグレーの雲が覆っている。今日は雨が降るかも・・。

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40分ほど歩くと、次の村が見えてきた。

村の手前で見かけた、牛に注意?のサイン。

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コンチャのサインに従って進む。

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村の中を進んで行くと、小さい広場の端に見つけたのは、おそらくヤコブの像。

いつも見るような芸術的な彫刻ではなく、かわいらしい像だ。

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よく見ると、左手に持っているものに「JACOBEO 2004」と記されている。

JACOBEO(XACOBEO)というのは、聖ヤコブ(スペイン語でサンティアゴ)の日とされる7月25日が日曜に重なる年のことを言う。

これはカトリック教徒にとって、そしてサンティアゴ巡礼をする者にとって重要な年で、聖年と呼ばれている。

というのも、「聖年に巡礼をして、サンティアゴ大聖堂の『聖なる門』から入って祈りを捧げた者は、全ての罪が許される」らしいのだ。

2004年は聖年だった。おそらくこの像は、聖年を記念して造られたのだろう。

ちなみに、2010年も聖年だった。そして次の聖年は2021年らしい。

もし出来ることなら、次はこの聖年に巡礼をしてみたいものだ。

村を抜けると、またまた道路沿いの道を進む。

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今日は景色もそんなにキレイではないし、天気も悪い。

長袖シャツにパーカーにウィンドブレーカーを着ても寒いくらい。

そして風が結構強い。

風に押されて前に進むのが難しいときもあるくらい。

時々、小雨も降った。

そんな中、1時間ほど歩くと、次の村。

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ここで少し休憩。持っていたクッキーを食べる。

再び歩くこと約1時間。

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今日の目的地、Carrion de los Condesの入り口が見えてきた。

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入り口には、インパクトのある壁絵。

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そこから歩いて10分も行くと、目の前に広がったのはこの風景!

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キレイ!

今日は何かの祭りの日かな??

町の中の道という道は、カラフルな花びらで覆われていた。

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巡礼路の町らしく、巡礼者の像もある。

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町を歩くだけでなんだかウキウキしてしまう。

とりあえずアルベルゲにチェックインして、あとで町を歩いてみよう。

アルベルゲに到着したのは11時過ぎ。チェックインは12時からとのこと。

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アルベルゲは閉まっていたので、ちょっと周りをうろうろしてみることに。

アルベルゲの近くにあるお店に絶え間なく入って行く人、人。

何のお店だろうと思って入ってみると、パン屋さん。

思わず1つバゲットを購入。

アルベルゲ前の広場に座り、バゲットを少しかじる。おいしい!さすが地元の人で溢れていたわけだ。

12時になってアルベルゲがオープン。

受付をしてくれたのは、修道院のシスターだった。

このアルベルゲは、修道院、教会に併設している。

シスターがとても親切で良いのだが、なぜか1つしかシャワーがなく、しかも水圧が悪過ぎて、シャワーを浴びるのに苦戦した。。

洗濯も済ませ、1時過ぎに町の中心に行ってみる。

通りには人だかり。そして、行進が始まっていた。

花の絨毯の上を、司祭のような格好をした子供が歩く。

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そして、磔にされたキリストが描かれた旗と、若い女の子。

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ヴェールを被った女性。

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鼓笛隊。

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ドレスやセーラーを着た子どもたち。

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そして、マリアがのったオブジェを運ぶ馬車のようなもの。

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あんなに曇っていた空も、この頃になると青空が見え始めていた。

静粛に行進する人、そして一方の見物客は皆、笑顔で高揚している。

何の祭りだか全然分かっていない私たちも、その様子を見ては、大いに楽しんだ。

さて、そろそろおなかが空いた。

今日もレストランにしよう!

中心の通りで、予め目をつけていたレストランへ向かう。

祭りが終わる前に来たというのに、レストランは客で溢れかえっていた。

きっとおいしいんだ!だって並んでいるのはおそらく大半が地元の人だ。

少し並んで席に通される。

もちろん頼んだのはセットメニュー。

ワインから始まり、1皿目はこちら。

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一昨日も食べた、カスティーリャ地方のスープ。うまい!!

すーさんは、グリンピース。

グリンピース好きのすーさんは満足げ。

そしてメインはこちら。

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チキンのグリルとビーフシチュー。

これも両方とってもおいしかった。

そしてデザートは、チョコムースとアイス。

やっぱり地元の人に流行っているお店に行くのが一番だ。

会計を済ませて外に出ると、長蛇の列。よかった、早めに来て。

さあ、祭りの続きを見よう!と思っていたら、すでに終わっていた・・。

片付けられる花びら。

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少しがっかりしつつ、アルベルゲへ。

こちらは、アルベルゲに併設されている教会。

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入り口を覗くと、今夜8時から、巡礼者向けのミサがあると書かれている。

これは行かなきゃ!

しばし、アルベルゲの前の広場でのんびりし、アルベルゲへ戻りシエスタ。

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1時間後に目覚ましをセットする。

1時間半後に、ミュージックミーティングというものがアルベルゲの1階であるのだ。

1時間後に目を覚まし、読書をしていると、下の方から音楽が聞こえてきた。

ミーティングが始まったのだ。

階段を下りると、小さいスペースでシスターたちが楽器を演奏している。

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そして10名くらいの巡礼者が椅子に座っていた。

私は、階段の中ごろに座り、様子を伺う。

シスターたちがいろいろな讃美歌の歌詞が書いてある紙を配る。

そして、シスターたちは音楽を奏で、讃美歌を歌い始めた。

歌い手のシスターの声は、透明感があり、それはそれは美しかった。

いくつか歌が終わると、自己紹介タイムが始まった。巡礼をしている理由も言わなければならないらしい。

こういうのが超、超、超苦手な私・・。どうしよう。。

そう思っている私をよそに、シスターの横に座っていた男の人から自己紹介が始まった。

その男性の巡礼をしている理由。

「僕は人とコミュニケーションをとることが好きです。そしてハーモニカが好きで、演奏をしています。カミーノ(巡礼)に来たら、たくさんの人に演奏を聴いてもらえる。そして世界中の人と知り合いになれる。だから今歩いているのです。」

そう言って、持っていたハーモニカを演奏し始める。

なるほど、こんな理由の人もいるんだな~。

その後何人か続き、椅子に座っている日本人の方の順番になった。

その中の一人の女性が言った。

「私は、伯父を震災で亡くしました。実はカミーノは2回目です。家族を亡くしてしまったとき、思い出したのがカミーノの旅。歩くことで哀悼できればと。」

おそらくこんな感じだったと思う。

カミーノを歩いている人の理由は様々。

スポーツ感覚で歩く人、宗教的な理由で歩く人、何かを克服し強い自分になりたくて歩いている人、世界中の人とコミュニケーションをしたくて歩いている人、哀しい思いを抱いて歩く人、何かをふっ切りたくて歩く人、歩くことが好きだから歩く人。

この全ての理由を聞きながら、シスターは皆に、素晴らしい巡礼になりますようにと微笑みかけた。

サンティアゴ巡礼は、どんな理由の人でも受け入れてくれる。

例え宗教的でな理由でなくても。

年齢、国籍、人種、全て関係なく、同じように接してくれる。

この道を歩く者は、「巡礼者」以外の何者でもないのだ。

それが、サンティアゴ巡礼の魅力。

隠れるように階段に座っている私に、シスターが、「次はあなたの番です。」と声を掛けた。

あぁ、やっぱり私も言わなくちゃならなのか。

私は、緊張しつつ、サンティアゴ大聖堂のヤコブの像を初めてテレビで見たときのこと、自分自身は宗教的ではないけれど祈る人の美しさに惹かれること、神を信じることとはどういうことかを感じたいこと、エルサレムに行ったときに巡礼に興味を持ったこと、を話した。

英語なので、全然上手く言えなかった・・。

しかしシスターは、「素晴らしいわ。よい巡礼を。」と私に微笑みかけた。

全ての人が言い終えると、「みなさんの国の歌が聞きたいわ!」とシスター。

私たち日本人は、1人のおじさまの提案で、「上を向いて歩こう」を歌った。

よかった、日本人1人じゃなくて。。

そして最後にシスターが言った。

「では、最後に、福島に捧げる歌を歌います。」

優しく、そして力強い歌声がアルベルゲに響いた。

先ほど伯父の哀悼のために・・と仰っていた女性の目から涙がこぼれた。

よかった、このミーティングに参加して。

胸がいっぱいになりながら、私は部屋に戻った。

すーさんにミーティングの様子を興奮しつつ伝える。すーさんは、苦手だからと参加しなかったのだ。

少し休憩をして、外へ。

スーパーを探したが、日曜だったからかどこも閉まっており、仕方なくコーラだけお土産やのようなところで買い、アルベルゲへ戻った。

そして8時前、再び私たちは外へ。巡礼者向けのミサに参加するために。

教会に入ると、数名の巡礼者がすでに座っていた。

私たちも座り、始まるのを待つ。

ミサは、讃美歌を歌い、着席し、立ちあがり、讃美歌を歌い・・というのを繰り返す。

スペイン語で進めらるミサは、ちんぷんかんぷんだったが、雰囲気だけで静粛な気持ちになる。

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そして、地元出身のプロのオペラ歌手による讃美歌が始まった。

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力強い歌声が教会いっぱいに広がる。

そして最後に。

神父さまから巡礼者一人一人に、祝福が。

神父さまの前に行き、頭を少し下げる、そして神父さまが何かを祈る。

そしてシスターから、お守りの星をもらう。

全ての巡礼者への祝福が終わると、ミサは終了。

そしてなぜかギターコンサートが始まった。

このコンサートも素晴らしかった。

いただいたお守りは、手作り感いっぱいのものだった。

画用紙を星型に切り、クレヨンで彩られたお守りは、シスターが皆で作ったものという。

この星は、巡礼が終わるまでクレデンシャルとともにいつも身に付けた。

ミサが終わったあとの教会。

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教会を後にした私たちは、アルベルゲへ戻り、パン屋で買ったバゲットを食べ、10時前に就寝。

今日はとっても充実した一日だった。

あらためて巡礼と言うものについて思いを巡らせながら目をつぶる。

神様、今日も無事に巡礼を終えました。ありがとうございました。

信心深くない私が、今日ばかりは、神様に話しかけていた。

何の神様かは分からないけど。。



<本日の移動>

Fromista~Carrion de los Condes

約20km

約4時間40分


<本日のアルベルゲ>

Albergue Parroquial de Santa Maria

教会が管理しているアルベルゲ。シャワーが1つしかなく水圧が非常に弱いのが難点。しかし、受付などをしてくれるシスターがとっても親切。ミュージックミーティングもとってもお勧め。
※2012年6月の情報


<本日使ったお金>

バゲット  1ユーロ
アルベルゲ 5×2=10ユーロ
ランチ   10×2=20ユーロ
コーラ   1ユーロ

計     32ユーロ(1人16ユーロ)
10:00 | サンティアゴ巡礼 2012/05-07 | comments (2) | trackbacks (0) | edit | page top↑
Camino de Santiago サンティアゴ巡礼 19日目 2012年6月11日 サウジからの巡礼者 | top | Camino de Santiago サンティアゴ巡礼 17日目 2012年6月9日 ロマネスク様式の教会

comments

#
毎日、楽しみにしています。

巡礼の理由がそれぞれ違うこと、とても興味深かったです。
記事を読みながら、すごく大変な道のりであることが分かるから、それだけにどうしてそこまでして歩くのか、何がそうさせるのか、もし自分なら歩くか。いろいろ考えさせられます。

ただの山登りではなく、古来から人々が何かを想い、祈り、歩いた場所だからこそ価値がある。私もいつか、自分が近いと感じる信仰の場所を歩きたいなあと思いました。

信仰することが遠くなっている現代日本で育った私たち。
神を信じるとはどういうことか、
キリスト教会の礼拝やミサにいると、
私もいつもこのことをぼんやりと考えます。
キリストは信じきれないけれど、
自然の中にひそむ神、運命をよびおこす神、祖先の神は信じられるような気がします。



谷崎 聖子さん | 2013/07/18 17:18 | URL [編集] | page top↑
# Re: タイトルなし
聖子ちゃん、ありがとう。

そうだよね、みんなそれぞれ歩く理由があって。
しかし不思議なことに、宗教的理由で歩いているという人にほとんど出会わなかったの。
このサンティアゴ巡礼は、宗教的ではなく精神的な何かを求めて歩く人が大半なんじゃないかなと思う。
そういえば、安上がりにヨーロッパを旅できるから!ていう人にも出会ったよ(笑)
サンティアゴ巡礼を題材にした映画でも、宗教的な理由ではなく、亡くした息子を弔うためにとか、自分が変わるためにというのだったし。

そうだね、単なる道ではないから、クリスチャンでなくても惹かれるものがあるのだろうね。
サンティアゴへ続く道は、他のルートもあるから、そこもいつか歩いてみたいな~。
いつかどこかの聖なる場所を歩くことがったら、話を聞かせてね!

ムスリムの礼拝を見るまで、神様のことなんて全く考えもしなかたけれど、あの姿を見ると、どういう気持ちで祈っているのか知りたくなってしまう。
でも、私たちにはきっと一生分からないのかもね。。
うんうん、私も自然の中の神というのが一番しっくりくるな~。
やっぱ日本人だね(笑)
malikaさん | 2013/07/19 18:30 | URL [編集] | page top↑

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