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Camino de Santiago サンティアゴ巡礼 5日目 2012年5月28日 パプリカライス

真夜中、おじさんのいびきで目が覚める。

しまった、耳栓をするのを忘れていた・・。

同じく耳栓をしていないであろう他の巡礼者も数名起きていて、寝がえりをうったりしている。

きっと、いびきがうるさくて眠れないのだ。

今までのホステルを思い返してみると、そういやほとんど若い人だった。

しかし今回の巡礼、私が歩いている時期に会った半数以上はおそらく60歳以上の方。

本日のアルベルゲも、半数は欧米人の体格の良いおじちゃんたち。

これから先、おじちゃんがたくさんいたら耳栓をして寝るべきだな。。

バックパックからそっと耳栓を取り出し、再び眠る。

5時過ぎに目を覚ました時、おじさんのいびきは・・まだ続いていた。。

すーさんにいびきの話をしたけれど、やはり熟睡したらしい。

うらやましい!

いつものように身支度をし、6時半にアルベルゲを出発。

あれ、さっきまであんなに痛かった足が、靴を履くと軽快に歩ける。

不思議ー。

外はまだ薄暗い。

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町を出る手前に橋があり、その近くにベンチがある。

今日はそこで朝ごはん。

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朝は肌寒い。

昨日買ったアップルジンジャーパンを食べる。

目の前を巡礼者が過ぎていく。

「Good Morning ! Buen Camino !!」

さあ、私たちも出発しよう。

11世紀にナバーラの王妃が巡礼者のために架けたと言われている「王妃の橋」を渡る。

プエンテラレイナ、静かな美しい町だった。

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今日目指す町はEstella。

スペイン語で「星」という意味の町。

プエンテラレイナから約22kmのところにある。

ゆるやかな上りが始まった。

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出発して約1時間後、最初の村に到着。

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まだ疲れていない。休憩は次の村にしよう。

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麦畑やワインブドウ畑の間を進む。

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30分ほど行くと次の村が見えてきた。

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ここで少しだけ休憩。水分の補給をする。

黒猫発見。巡礼ルートにある村は猫が多い気がする。

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10分ほどして再び歩き出す。

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30分ほどすると、目の前に長い上り坂が現れた。

ああ、これはきつそう・・・。

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今日は昨日にも増して暑い。

はぁはぁ言いながら、ゆっくり上って行く。

きつーい。

なんとか上りきると、次は再び緑の中を歩く。

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ゆるやかな下りを進んでいくと、アスファルトの道路が見えてきた。

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しばらく道沿いに進むと見えてきたこれ、なんだろう、多分水路かな?

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再び山道に入ると、かわいらしい石橋が見える。

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この道は日陰が続き、涼しい。

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途中、トンネルのようなところを通る。

前に見えるのは、退職されて1人でサンティアゴ巡礼をしている日本人の方。

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普段から登山をよくされているらしく、歩くのが早い。

実はサンジャンピエドポーに行く電車で見かけたのはこの方だった。

ここ数日、巡礼路でよくお会いし、挨拶を交わしていた。

「お先に!」

今日も先ほど私たちの横を軽い足取りで通り過ぎていった。

元気だ。

10分ほどすると、次の村に到着。

休憩しようと思ったけど、どのベンチも巡礼者が休んでいる。

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もう少し歩いてみよう。

数分歩くとちょうどよさそうな原っぱが見えてきた。

シートを敷いて休憩。

靴を脱ぐいで足をクールダウン。

20分ほど休憩して再び歩き出す。

ワイン畑に麦畑。

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同じような景色だけど、美しい。

また村に入る。

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村のはずれにある教会に巡礼者が入って行く。

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キリスト教の方は巡礼路にある教会に入り、祈りを捧げるのだ。

時計を見ると13時。

目的地エステージャまではあと少し。

町の入り口が見えてきた。

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橋を渡り、町の中を進む。

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13時半すぎ、アルベルゲに到着。

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受付でスタンプとシーツをもらい、2階へ。

疲れていてすっかり写真を撮るのを忘れていたけれど、昨日のアルベルゲと同じような感じの2段ベッドが部屋の中に5つほど並んでいる。

そして部屋の中にトイレとシャワーがついている。

おなかがすいていた私たちは、シャワーも浴びず、ビーサンに履き替えすぐに買い物へ。

靴はこちらへ。

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スーパーを探していたら、薬局を発見。

今日もずっと肩が痛かった私は、痛みを緩和する塗り薬が欲しかった。

中に入ってみる。

どうやら店員の女性は、スペイン語しか解さないよう。

しかし私はスペイン語が全く分からない。

よし、ボディーランゲージだ。

まずは、「カミーノ(巡礼のこと)、カミーノ」と言い、バックパックを背負って歩いているジェスチャーをする。

うなずく女性。

そして、体が前に傾く姿勢をとり、バックパックが重いことをアピール。

次に、左肩を抑え、痛い!という顔をしてみる。

それを見た女性は、あ~、分かったという感じで、小さな箱を出した。

中にはチューブ。湿布の匂い。

そうそう、それそれ、それが欲しかった!

これで肩の痛みがなくなるといいな~。

さ、次はスーパー。

少し歩くと、大きめのスーパーがあった。

カートを押しながら何を作るか考える。

昨日はすーさんに作ってもらったから、今日は私が作るか。

といってもたいしたものは作れない。

考えた結果、簡単にできるピラフというか焼飯?にすることにした。

米、中に入れる具材、飲み物、そして今後スーパーがない村に泊まった時のために、すぐにできるパスタスープの素などを買い込む。

アルベルゲに戻り、料理開始。

ここのアルベルゲのキッチンはパーフェクトだった。

大きな冷蔵庫に、十分の調理器具に食器、調理用の油や調味料も置いてある。

早速ご飯を鍋で炊き、野菜を切って、さあ炒めようとしたときだった。

トマト缶を見てびっくり。

トマト缶と思って買ったのだけど、よく見たらパプリカ缶!

トマトのホール缶を買ったつもりだったのに・・。

けど、パプリカの缶詰って初めて見た気がする。

うーん、パプリカライスって・・おいしいのか?

今更どうにもならないので、とりあえずパプリカライスを作る。

缶の中には、水煮と思われるやわらかいパプリカが入っていた。

出来上がりはこちら。

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シャワーを浴びたすーさんがやって来た。

ちょっと先に食べてもらったところ、おいしいとのこと。

確かに意外にイケていた、パプリカライス。

次トマト缶を買うときは気をつけなきゃ。

片付けをすーさんに任せ、私はシャワーと洗濯。

部屋に戻り、すーさんに肩のマッサージをしてもらい、先ほど買ったジェルを塗る。

すーすーして気持ちがいい。

少し休憩をして町の散策。

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この教会に入りたかったのだけど、なぜか閉まっていて入れなかった。残念。

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19時ごろアルベルゲへ戻る。

ここはwifiが使えるので、巡礼後の旅のプランを少し調べる。

8月には日本に戻らなければならないので、チケットを探していたのだけど、良さそうなのを発見。

フランクフルト‐福岡の往復航空券を買う。

6万ちょいだった。安い。

早く巡礼後の旅のプランを決めて、巡礼に集中したい。

巡礼なのに、インターネットをちょくちょく使うなんて・・・。

でもこれが新しい巡礼の形なのかもしれない。

よりたくさんの人が、気軽に巡礼できる今。

昔、多くの着替えも電子機器も持たずに巡礼していた人は、今の私たちをどう思うだろう。

さ、明日も早い。

もう21時。今日もお疲れさま。おやすみなさい。


<本日の移動>

Puente la Reina~Estella

約22km

約7時間

<本日のアルベルゲ>

Albergue de Peregrions de Estella 6ユーロ
部屋は普通。キッチンが使いやすかったです。wifiも使えます。
※2012年5月の情報

<本日使ったお金>※2人分

アルベルゲ  6×2=12ユーロ
食料     9.2ユーロ
肩の薬  3ユーロ

計 24.2ユーロ(1人12.1ユーロ)
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10:00 | サンティアゴ巡礼 2012/05-07 | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑